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変形性股関節症の代表的症状には3つあります。「痛み」「足をひきずるような歩行」「動きの制限」
ただし、足をひきずったり、動きに制限が出だすのは、ある程度股関節の変形が進んだ場合なので、初期段階では「股関節(足のつけ根)の痛み」と言えます。
痛み出す年齢は、早ければ20歳代から見られますが、だいたいは30歳代後半から徐々に増えていき、40歳代が最も多いといわれます。変形性股関節症の患者は、男女比では女性が圧倒的に多く、男性の10倍にものぼります。
多くの場合、「痛み」が最初に現れます。変形性股関節症の痛みは、最初のうちは「太腿の後ろ側」や「お尻のあたり」、「内股のところ」に痛みが出ます。
しかし、足を休ませたりすると痛みは消えます。痛くなったり、治まったりを繰り返しながら、徐々に股関節へと痛みが移っていきます。
股関節が痛くなったり、動かし難くなると、股関節を動かさないようになるため股関節周りの筋肉が衰え、お尻の外側の筋肉(特に、中殿筋)が落ちてきて、お尻や脚が痩せてきます。そして、お尻周りの筋肉が弱くなると、歩くときに骨盤をしっかりと支えられなくなってきます。
その結果、骨盤の位置が安定せず、見た目にも「足を引きずったような歩き方」になってしまいます。
変形の状態が進行すると、痛みは股関節だけではなく、腰や膝といった部分にも現れます。股関節が悪いのに腰や膝が痛くなるのは、無意識に股関節にかかる負荷を腰や膝でカバーしようとするするからで、腰や膝が痛いと感じたら、股関節の変形が悪化している可能性も考慮する必要があります。
そのうち、動くたびに脚のつけ根が痛んだり、ジっとしていても痛みが続くようになります。
ちなみに、変形性股関節症では、骨盤を支えるお尻の外側にある中殿筋が重要です。もちろん、大殿筋、太腿の前面、側面、後面の筋肉や腹筋、股関節と腰につながっている腸腰筋などにも大きく影響しています。
変形性股関節症の初期では、痛みは股関節ではなく、太腿の後ろ側やお尻周辺に痛みが現れることがあるため、坐骨神経痛と間違われることも稀にあります。
もし、坐骨神経痛だと思って治療しても一向に痛みがとれないようであれば、股関節の異常を疑ってみる必要があります。
日本における変形性股関節症は、生まれつき股関節になんらかの問題があることが多いと考えられています。ある日突然かかる病気ではなく、元からあった股関節の異常が年月を経て悪化し、発症すると言われています。
たとえば、先天性脱臼や亜脱臼、臼蓋形成不全、特発性大腿骨頭壊死、外傷性、脱臼、骨折、炎症性など。変形性股関節症は、これらの後遺症として引き起こされる病気ということです。
一方、欧米では、変形性股関節症はその半数は原因がわかない場合が多いそうです。おそらく、体型(骨格)や生活習慣などにも起因するのかもしれません。
先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全など、遺伝するのではないかと心配する人も多いですが、確率的にみて決して高いとは言えませんので、過度に遺伝性を心配する必要はありません。
むしろ、遺伝よりも「出産後や乳児期に股関節を無理に伸ばしたり曲げたりするような育児法に問題がある」との声もあります。
先天性股関節脱臼は、生まれつき股関節が脱臼したり、ズレている状態を言います。日本では圧倒的に女児に多くみられる病気です。
正常な状態は、大腿骨の骨頭が骨盤側の寛骨臼のくぼみ(臼蓋)にきっちりとはまっています。しかし、先天性股関節脱臼では、骨盤の臼蓋が発育不全で十分なくぼみになっておらず(臼蓋形成不全)、大腿骨の骨頭がしっかりとはまっていない(はまりが浅い)状態なのです。
亜脱臼も似たような状態で、大腿骨の骨頭が外側に少しズレている状態です。
股関節の脱臼や亜脱臼に気づき整復しても、寛骨臼の形成不全や大腿骨の骨頭の変形が残ってしまうこともあります。
もし、赤ちゃんが成長して学校に行くようなった時に足をひきずるような歩き方をしていた場合は、一度病院でレントゲンを撮って股関節の状態を検査してみることをお勧めします。
先天性股関節脱臼の場合、生まれつき股関節が脱臼しているため、ほとんどは乳児期に治療、整復を受けます。ところが、股関節脱臼の治療を受けたことがない人でも、股関節に発育異常がみられることがあります。いわゆる『先天性臼蓋形成不全』です。
先天性臼蓋不全では、股関節の臼蓋のくぼみが浅く、大腿骨の骨頭が十分にはまっていません。そのため、股関節がズレてしまい、変形性股関節症を引き起こしやすくなります。
臼蓋形成不全は、多くの場合、成長してから股関節に違和感を感じて、病院でレントゲン撮影して判明することがほとんどです。
変形性股関節症の変形の進行は、急激に起こりませんが、年月を経て徐々に進行します。進むスピードも症状も個人によって違います。
変形性股関節症では、骨盤や骨頭の変形が強い場合、一般には20歳代で痛みや足を引きずったりといった症状が現れ、40歳ごろにはかなり悪化してしまっている状態になっていると言われます。
しかし、実際は、性別や体重、職業、生活習慣などにより大きく左右されるため、予測できないのが実情です。
変形性股関節症の進行度は、「前期」「初期」「進行期」「末期」4つに分類されます。
① 前期の段階では、痛みがでることが比較的少なく、休めが治る程度で、歩行にはさほど支障が感じられない状態です。股関節自体はまだ、軟骨も正常の範囲内であり、関節の隙間も十分にあります。
② 初期の段階では、痛みを感じることが多く、歩行にやや支障が出始めるが、自覚症状としては前期と大差ない状態です。ただ股関節の状態は、股関節の軟骨もすり減ってきていて、関節の隙間もやや狭くなってきています。
③ 進行期の段階では、痛みが強く現れ、歩行にも支障がでて、動きも制限されてきます。ただし、人によっては前期や初期程度の自覚症状なこともあるので要注意です。股関節は骨と骨とがぶつかる部分もあり、関節の隙間がかなり狭くなっている状態です。
④ 末期の段階では、階段の上り下りが困難になるほど痛みが強くなります。杖を必要とすることもあります。股関節の変形がかなり進んでおり、関節軟骨がすり減ってほとんどない状態です。
病院での治療は、基本的に「手術するか」「手術しないか」のどちらかです。
変形性股関節症は、年月を経ていくうちに股関節の変形が進むため、一度変形してしまうと元に戻ることはありません。
したがって、手術しなくてもまだ大丈夫という状態であれば、体重コントロール、薬物療法、杖の使用、靴などで股関節への負担を減らす、適度な運動で股関節の可動域を維持する、安静にするといった保存療法で、進行を遅らせたり食い止めたりします。
ただし、定期的にレントゲン検査で股関節の状態を経過観察することは必須になります。
もし、痛みが頻繁に出て苦痛な場合や股関節の臼蓋不全が著しい場合、軟骨がすり減って歩行困難な場合などは、手術も選択肢に挙げられます。
手術の方法として考えられるのは、骨盤側を手術する方法、大腿骨側を手術する方法、骨盤側と大腿骨側を手術する方法、人工股関節に置き換える方法、股関節の軟部組織を切り取る方法などがあります。
股関節の状態や年齢、性別、職業、痛みの程度、片側なのか両側なのか等々を考慮にいれ、手術方法が選択されます。
腰痛、膝痛、坐骨神経痛、、、といった、股関節とは関係ないように思えても、股関節に異常をきたしていることが多々ありますので、もし、病院以外の治療院で施術を受けるのであれば、必ず股関節も調整してくれるところを選ぶ方が良いかと思います。
当院では、病院で今すぐ手術が必要といわれる股関節の状態でない場合、股関節をできる限り正しい位置に戻し、股関節の隙間を作る方法をとります。
骨盤、股関節、膝関節、足関節をはじめ、上半身の状態も整え、股関節への負担を最小限度におさめる姿勢づくりを行います。
上記動画は、変形性股関節症と診断され手術を勧められた方に対する施術です(五十肩も併発)。股関節のすり減った軟骨を元に戻すことはできませんが、変形の進行をできる限り遅らせたり、進行を食い止め現状を維持することは可能です。
ただし、月に1~2回程度は定期的に調整する必要があります。
変形性股関節症は【体の整体】の適応になります。
もし、股関節に違和感がある方、変形性股関節症と診断されたけれども極力手術は避けたいとお考えの方は、是非当院までお気軽にご相談ください。
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西宮甲東園整体院HAL
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